とくもちの解剖日誌

何気ない日常から自己分析したり、発信したりします٩( 'ω' )و

推しは推せるときに推せ

母は滅多に泣かない人だ。

だから、私が「グレーさんが亡くなった」という事実を伝えたあのあと

受け止めきれなかったか、受け止めているからこそ涙という形にならなかったのか

真実は私には決して分からないけれど。あの時も泣くことはなくただ「えぇー......そう............あんなに若くて才能がある人だったのに......」と言っていた。

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私が「北海の魔獣 あざらしさん」と出会ったのは7ー8年くらい前のことだったと思う。

私はLINEを使い慣れてきたタイミングで、魅力的なスタンプが多く出てきた頃だった。

ランキングで上位のものを見たりしていると欲しくなってきて、そのスタンプたちを買うためのコインを、その当時のあらゆる方法(動画を視聴したり、サイトを閲覧したり)でほぼ毎日せっせこ貯めていた。

それで買った多くのスタンプは今も使い続けていて、あざらしさんシリーズは買っても買っても新作で出たりしていたので、いっぱい持っていた。

なので会話の流れで使いたいと思うものも多かったし、結果的に私はLINEで会話する時にあざらしさんのスタンプを使う頻度が高くなってた。

大学で一人暮らしをしていた時などにたまに母からLINEがきて、それでいつものようにあざらしさんスタンプを使ったのが、母とあざらしさんの出会いだったはず。

母とあざらしさんの出会いは、私だったのだ。

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会話の中で出てきた可愛いあざらしさんスタンプが気になったのか、私にスタンプの買い方を聞いて、気が付いたら私より母の方があざらしさんスタンプを多く持っていた。

どこから情報を得ていたのかはわからないが、気がついたらどんどんあざらしさんのグッズも増えて

「個展が○日までだから一緒に見に行こうよ」と誘われたこともあった。

母の熱量が凄まじかった。それに対して私はTwitterでたまに眺める程度で「個展は興味があるけど、母と一緒に出かけるのは嫌」という理由(それを直接言ってはいないけど)で断った。

母があざらしさんにかけるほどの熱量を、私は持ち合わせていなかった。

 

それでも私は母が買ってきた画集は見ていたし、スタンプは変わらず使い続けていた。

その間に母はどんどんグッズを集めていた。しまむらで限定のトレーナーが出たからと買いに行き、カレンダーやポストカードなど実用性があるものを買った。そうした物たちは部屋に飾って、トレーナーも着ていた。

中には「それ使うのか......?」と思うようなものもいくつか買ってた。そうした物を使っている様子はなかったけれど、母はざらしさんのグッズに囲まれて嬉しかったんじゃないかなと思う。

 

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昨年の6月末か7月頭か、私は長野で田舎生活をしながら、グレーさん(あざらしさんの作者)の訃報をTwitterで密かに知った。

私は以前からグレーさんが入院されていたことや、体調が優れない様子をTwitterで眺めていたから知っていた。特別にびっくりはしなかった。少しだけ悲しくはなったけれど。

10月末 私は足を骨折して入院していたが、自宅療養をするために実家に帰ってきて、2階の自室から1階の母の和室に居候させてもらっていた。それは今も続いている。

ざらしさんの話が全く出ないわけではなかったし、母がグレーさんの訃報を知っている様子もなく、知っているか知らないかも分からなかったが、伝えなきゃいけないとは思っていた。けど、上記したように私は母のあざらしさんへの愛もグレーさん好きも知っていたから、言いづらかった。

今日まで伝えることができなかった。

「そうだ、カレンダーを変えなきゃ」

と部屋に飾ってあったあざらしさんカレンダーをめくって12月から1月に替えているときに、伝えた。

 

「なんであんたが知っているの」

Twitterで見たから。6月末くらいにそのツイートがされてて......」

「あ、そう............確かにインスタで毎月あざらしさんのイラストが投稿されていたのに、7月くらいから投稿されなくなってて、心配だったけれど......そうなの............去年までなら個展の話とかもあったから......そう............」

 

ひどく寂しそうな、残念そうな声にまともに返答ができたか記憶がない。

なぜなら私はもうその話を聞きながら泣くのを我慢するのに必死だったから。

母がグレーさんの訃報を知り、悲しんでいる姿にどうしようもなく心が傷んだ。

 

 

今も泣きながら鼻水をズビズビ垂らしながら、母のグレーさんへの想いに共感し引っ張られてこんな状態になっている私だ。そんな状態でこの記事を書いていたから、上手く書けているか分からない。

グレーさんが大好きだった母に、悔いがないだろうか

それが気がかりだ。

個展に足を運び、グレーさんと直接会ったこともあった母は、グレーさんとお話できただろうか 自分の気持ちを正直に伝えられただろうか

亡くなってしまったことは残念でならないけれど、そう思わずにはいられなかったし、私はその母の様子を見てこの記事のタイトルのように強く思ったのだ。

人間も人生も何が起きるかわからない

推しは推せるときに推さないといけない

と。

 

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アーティストの平手友梨奈さん、にしなさん、鈴木愛理さん、ずっと真夜中でいいのに。も

ゲーム実況者のP-Pさん、牛沢さん、Gawr Guraさん、キヨさんも

作家のusaoさん、倉田けいさん、千早茜さん、壁井ユカコさんも

オタマトーンYouTuber(?)のREArさんも

好きな人が私にはたくさんいるし、上記以外にももっといる。

ブログ記事にした人はごく一部だし、それで全てが伝わるはずないけれど......

もっともっと大好きだということができたらいいなと思う。伝える努力をしようと思った。

こっそり応援していても、それは伝わりづらいし、やはり堂々と応援したい。声を出したい。

私もうっかり足を骨折してしまった。まだしばらくは遠出できないから、大好きな人が何かイベントなどをしても行くことは多分難しい。そういう状態に今なってしまっている。

未来に推しがそういう風になるかもしれないし、自分もその可能性がある。絶対何もないなんて、きっとない。五体満足で自分がいるうちに、推しが元気に生きて、何かを伝えられる手段があるうちに、大好きだと伝えて悪いことなんて、少ないと思う。(伝え方は人それぞれだと思うから、全部を全く悪くないとは言い難いけれど......)

 

あとで後悔しないために、声をあげようと思いました。

長くなり、かつ結構重めになってしまいすみません。

グレーさんが安らかに眠ることができるよう、心よりお祈り申し上げます。

グレー@あざらしさん (@haiirogray) | Twitter


ざらしさんには、これからもずっと私のLINEを盛り上げてもらいます。

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読んで頂きありがとうございました。

またね。🌙

01.02.18:42