とくもちの解剖日誌

何気ない日常から自己分析したり、発信したりします٩( 'ω' )و

私の木工への経緯とか闇 3日目

こんばんは、とくもちです。

 

今日は、私がわざわざ実家を出てこの大学に通うきっかけにもなった「木工」の勉強について語ります。

 

鉋 削 仕上げ 平 刃 大工 技 木工 職人 道具

 

 

 

「進路、どうしよっかな……」

高校2年生、誰もが進路について悩んでいたように、私も同じく悩んでいた。

これからを考え始める時期。大学に行くなら、受験方法はどうするかとか、選んだ学部や分野によっては、力を込めなければいけない科目も出てくるだろう。

 

私は漠然と、自分の未来をどうするのかを考えていた。

専門学校に行きたい、という強い気持ちが持てるほど夢中になれる好きなものをもっていなかった私は、とりあえず大学に行くことをなんとなく決めていた。

それじゃ、何学部やどんな大学にしようか考えたときに「せっかくなら何かしらものづくりを勉強してみたいな」と思った。

そこで、大学の名前や学部・学科がたくさん載っている手帳から、今の大学を見つけ出した。

 

特別、伝統工芸や工芸品、木工などにものすごく興味があったわけではない。

なんなら卒業する前、親元離れてまで勉強することないじゃないか、と大学への入学を辞退しようとした。手を動かして何か物を作るなら、料理や洋裁など他でもよかったんじゃないか、と。

踏みとどまったのは、この大学への進学を決めてから他の大学を一切見学など行かずに「他の学校の可能性や楽しさ」を知らなかったことと、特に他の分野でめちゃくちゃやりたかったことがなかったからである。

 

そんな私が、木工職人さんから直接技術を教えてもらえるこの大学に通い始めた。

1年生の最初は、鉋の研ぎが基本だからと、1日中研ぎをしていた。それを、週2日やっていた。大学が始まってばかりで皆あまり仲良くなかったし、自分の生活に慣れるのに精一杯なのもあって、ストレスだけが溜まっていった。上手く研げているのか、研ぎ方があっているのか、右も左もわからない状況で1日中同じことしかできない。

私には向いていないのかもしれない、そう思った。

 

実習をこなしていくうちに、その気持ちはどんどん膨らんでいった。

職人さんは質より量を求められるから、納得できなくてもどんどん進めなければいけない、とか。

課題のモノのデザインから自分で考える為、ただ手を動かしているだけ時間の少なさとか、

失敗してもやり直しがきかないこと、など。

 

仕事として、人様からお金をもらいそうしたこと全部をこなしていくことにハードルが上がりすぎて、下がることはなかった。

「好きなことを仕事にできない」ということを身をもって実感した。

だから、趣味にとどめておこうと思った。

 

それでも、ずっと引っかかり続けていることがある。

私は、木工が勉強したくてこの大学に来たんじゃないのかと。

このまま、中途半端に木工に本気になることがないまま卒業していいのだろうかと。

 

 

木が好きだ。あったかくて、落ち着いて、いい匂いのする木が好きで、

手を動かして物をつくっている時間が好きだ。

一生懸命になれなかったのは、忙しさや色々なことを言い訳にしてちゃんと向き合ってこなかったからだ。

確かに、失敗はしづらい。モノをつくりはじめる前に、材料を揃えるのにも手間や時間がかかっているから、一つ失敗したら下手をすると材料の調達からはじめなければいけなくなる。でも、その失敗を恐れてどんどん作業が遅くなっていく分、やる気がなくなっていって最後に納得したものが出せなくなる。

 

あと、自分のやりたいことや求めていることに、技術が追い付かないことが辛い。

作ってみたい形や素敵な形の家具が探したらいくらでもあるのに、自分で材料からつくってみても、思うようにいかなくて失敗したりして、完成したものを見ると悲しくなってしまう。次はこうやって上手くつくろう、なんて思えない。かかった時間が長すぎて。それまでの努力が多すぎて。

できもしないのに、完璧主義なのが良くないというのは、自分でもよく分かっているのだけど、考えずにはいられない。

 

堂々巡りになってきた。やはりこうして中途半端にどちらにも振り切れないのは、負けず嫌いな優柔不断からなのだろうな。

さすがに3年間かけて積み上げてきただけあって、簡単に割り切って1つの答えにまとめるということができそうにない。

悔しい。悲しい。上手く言語化できなくてすみません。

 

とりあえず、1日1記事の目標だけは達成したことにさせてください。

では、おやすみなさい。

・木が好きなのに、うまく扱う心得とか体得できないこと

・木工やりたくて大学に来たのに、目標を達成できないこと

・ただものづくりがしたいのに、そのものの美しさとか求められちゃうこと

・たとえ技術をつけようにも、きっと満足はできないんだろうなって諦めとか絶望とかガッカリ感

・お金も時間もかかる割に全然納得できない自分の作品ってなる