とくもちの解剖日誌

何気ない日常から自己分析したり、発信したりします٩( 'ω' )و

『大コメ騒動』 映画感想🎥

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公式サイトはこちら↓

https://daikomesodo.com

 

おはなし

3人の子を持つ“おかか”であり米俵を浜へと担ぎ運ぶ女仲仕として働く松浦いとは、17歳で漁師の利夫のもとへ嫁いできた。小さな漁師町で暮らすおかかたちは、家事、育児、そしてそれぞれの仕事をしながら、夫のために毎日一升のコメを詰めた弁当を作り、漁へと送り出している。ある日、高騰するコメの価格に頭を悩ませていたおかかたちは、リーダー的存在である清んさのおばばとともにコメの積み出し阻止を試みるも、失敗に終わる。その騒動は地元の新聞記者により「細民海岸に喧噪す」と報じられ、またそれを見た大阪の新聞社は陳情するおかかたちを“女一揆”として大きく書き立て、騒動は全国へと広まっていく。そしてある事故をきっかけに我慢の限界がきたおかかたちは、さらなる行動に出るが——。

 

舞台設定、かな?こういう題材の作品です↓

1918(大正7)年、富山県の貧しい漁師町で起こった「米騒動」。日本の女性が初めて起こした市民運動ともいわれる出来事で、活躍したおかか(女房)たちにスポットを当てた“大痛快“エンタテインメントが誕生しました!主人公・松浦いとを演じるのは、『八日目の蝉』で日本アカデミー賞最優秀女優賞を受賞した女優・井上真央おかかたちのリーダーのおばば役に室井滋、いとの姑役に夏木マリなど豪華女優陣に加え、立川志の輔柴田理恵など富山出身キャストも数多く出演。監督も富山出身、大ヒット作『超高速!参勤交代』を手がけた本木克英。主題歌は、今年デビュー35周年を迎える米米CLUBが本作のために書き下ろした「愛を米て」。日々の暮らしを守るため、井戸端から沸き上がった女性たちの声が社会を大きく変えていく【笑いあり!涙あり!】の実話。新年の幕開けにふさわしい1本です!!

 

今回はこの映画を観てきました〜⁽⁽◝( 'ω' )◜⁾⁾

といっても少し前の話なので、あまり新鮮な意見が残せるか不安ですが、備忘録として。

 


⚠️ここから先は映画のネタバレもチラチラ含んだ内容となるので、ご自身の責任でお読みください。独断と偏見の意見です⚠️

地元の映画館で公開終了が決まっている作品であったこと、主演が井上真央さんだったので観てみようかなという強い衝動ではなかったので、そこまで期待はせずに観てみたのですが、面白い作品でした。(๑¯ω¯๑)


最初は上のような情報は何も知らずに観たので、あぁ時代物かな最後まで集中力保っていられるかなって心配でしたが、無事観れました( ✌︎'ω')✌︎

そして話す人が全員よく分からない方言がゴリゴリで「何言ってるんだろう......」という状態にもなりましたが、すぐ慣れたので人間すごいなって思いました。

 

井上真央さん演じる主人公いとは賢い女性ですが、勉強ができることがそんなに(というかほぼ)認められず「女が勉強したってしゃーない」という時代の価値観です。さらに地元からも遠く離れた地で子育てと仕事をしながら旦那の帰りを待たなければいけないのは現代の感覚からすると、随分と異国の地のような感覚に陥りますが、これも日本の昔の姿だということにびっくりします。

貯金や保険のような考えはやはりある程度裕福であるからこその考えなのだなと思い知らされます。

働かなければ食べ物が食べれない、働いても働いても満足にご飯が食べられない、という崖っぷちで女性は強くならざるを得ない状況に追い込まれたから強くなってしまっただけで、元は全然強くなんてないんだよ(意訳)

という言葉を放った方(おそらく工藤遥さん演じる池田雪)がいましたが、沁みました。

強い女性なんていないんだよなぁと。みんな元は弱虫なのにな、と。

 

いとは様々な困難や悪いこと考える人間の策略にハマってしまったりしますが、厳しいことを言われても決して腐ることなく日々できることを精一杯やって生きていく姿は本当に感動的でした。私だったら不貞寝したり風邪を引いたり腰を悪くしたりしそうだなって思いました。早死にかな?(´-`)

 

子供の頃から男女の感覚が強く刷り込まれているのも時代を感じました。

男は出稼ぎに出る、もしくは兵隊になって金を稼ぐ。

女は慎ましく家を守るか売女になって金を稼ぐ。

ような、選択肢が男女で大きく分かれていたり、女は抑圧を求められたり。

昔のこととはいえ、現代に通ずることは十分にあることなので、深く考えますね。

 

室井 滋さん演じる村?をまとめるリーダー的存在のおばばが個人的にいい味をすごく感じて好きでした。(๑¯ω¯๑)

おばばがみんなをまとめて、いとと一時的に対立することもありましたが、いとがやったことはちゃんといとの成果として評価するところや昔を知っているからこそ筋を通して皆の思いを代弁して声を上げることができる強いおばばです。強いからこそ皆の支持も得ていて、おばばのおかげでまとまる感も好きでした。

 

 

最後のエンドロールあたりで思いっきり「この作品はフィクションです」の文字を見ましたが、公式のページで↑米騒動の話もあったし、美術館?か博物館から昔の写真を借りていた様子もあったので、きっと史実に基づいて作られた作品な気がします。

まぁあれだけの物語とストーリー性が盛り込まれていて、私は100分で心が動かされたので嘘でも真実でも構わないのですが。

あのような時代を経て現代があり、未来があるなら自分が今すべきこと・したいこと・見たい景色をどんどん見て生きていきたいなぁと思います。

どのように生きていくかは本来自由でいいはず、と思います。幸福と裕福を持ってして発言なのは理解もしてますが......

 

 

 

この作品と出会えて良かったです。

見てくれてありがとうございます(๑¯ω¯๑)

 

2021.01.31.22:28