『4月になれば彼女は』読みました📘
元カノからの突然の手紙
婚約者との関係
移り行く季節と、過去と未来
......かっこよく、この本のキャッチコピー的なのを考えてみました(*'ω' *)
この本も以前に読んだことがありますが、内容を全く覚えていなかったのでなんとなく読み返してみました(∵ ´ )
単行本版の表紙の背景はウユニ塩湖(のはず)で、元カノである伊予田春が旅行先で訪れた場所です。
この表紙とタイトルのキレイさと帯の言葉とかで本を買いました。
大学生の頃に写真サークルで出会った主人公藤代(以下フジ)と春は、一緒に写真撮影をしたり写真の現像の仕方をフジに教わったりします。(フジの方が年上です)
作中でも何回か表現をされていますが、春の撮って現像する写真は色味が薄くて現実世界の上にベールがかかったような感じです。
私のこの本に対する感想とかもそういった印象が強いです。
読んでいる最中は「この続きがどうなるんだろう、先を読み進めたいな」と思うことが何回かありましたが、読み終わってみるとその本を読んでいた時の気持ち・描いていた景色などが思い出すのが難しくなります。
(ゆえに、数日前に読了したこの作品のことを必死に思い出しながら書いています。)
夢みたいだな〜と思います。
寝ている最中や起きた直後は鮮明で強く印象に残っていることも、早ければ昼間には思い出せなくなっている。
登場人物はあまり多くありません。
精神科医のフジ
婚約者の弥生
元カノの春
写真サークルのメンバー
それぞれに精一杯生きて、作中で動いていたはずなのに、具体的にどれがどう心に刺さったとか印象的だとか言い表せないのが不思議です。
ネタバレしたくないという気持ちも多少ありますが......_(-ω-`_)⌒)_
作品全体を通して感情移入できなかったからかもしれませんね。
私が感情移入できなかったことは作者や作品を否定しているわけではないのでご理解ください。
それでも残っている話・エピソードはあります。
一番最後にフジが向かったところで運転士にかけられた言葉
フジの同僚の方が打ち明けた過去
弥生とフジの出会いなどなど。
1か月ごとに話が分かれていて、12か月で物語は終わります。
「4月になれば彼女は」は冒頭。
「5月の横顔」と続き
数字的には12か月ですが、大学生だった頃にフジと春が付き合いだした6月
弥生と出会った頃の11月
など、時系列に沿っていない部分も多いので現実に近い印象を受けました。
私も「数年前の6月は◯してて、でも去年は△をしてたから同じ6月でも全然違うな」ってよく考えているので。
1か月ごとに過去と現在や、登場人物たちがそれぞれ動いている様子が見れるのは新鮮で、その構成はこの作品のお洒落なところだと思います(*'ω' *)
過去に図書館で川村元気さんの『世界から猫が消えたなら』を読みました。
それが結構印象的で、他の作品も読んでみたいなと手に取ったのがこの『4月になれば彼女は』なところがあります。
と言っても随分前に読んで具体的に覚えてないので、今回同様また読み直したい作品ですね⁽⁽◝( 'ω' )◜⁾⁾
違う作品も、読めたらいいな〜
読んで頂きありがとうございました!
またね🌙
06.02.12:54